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子どもに嘔吐の症状が見られると、どのような食事をとらせるべきか迷ってしまいます。
嘔吐の際は、適切な食事や水分補給が大切です。
本記事では、子どもが嘔吐するときの食事方法を解説します。
おすすめの食事や、避けるべき食事も紹介しているので、参考にしてみてください。
目次
子どもが嘔吐してしまったときの食事のポイント
子どもが嘔吐してしまったあとに、すぐに食事を与えてもまた吐いてしまいます。
嘔吐してから1〜2時間は、食事を控えてください。
食事は無理に与えず、まずは水分補給から始めましょう。
次章で水分補給のポイントを解説します。
子どもが嘔吐するときの水分補給のポイント
嘔吐による脱水症状を防ぐために、水分補給が重要です。
吐いているときと、吐き気がおさまったあとの水分補給のポイントを解説します。
吐いているとき
吐いているときは、水分補給を控えましょう。
嘔吐時は、胃が物を受け付けていない状況なので、水分をとっても再度吐いてしまいます。
子どもがどうしても水分を欲しがる場合は、ティースプーン1杯ほどの少量にとどめてください。
吐き気がおさまったあと
嘔吐後、30〜60分程度の時間を空けてから、少量の水分を与えてみましょう。
水分補給は、「水分」「塩分」「糖分」の3つが補給できる「経口補水液」がおすすめです。
始めは、ティースプーンなどで少量の水分を約10分おきにとりましょう。再度嘔吐がなければ、徐々に飲み物の量を増やしてください。
子どもの吐き気がおさまったあとにおすすめの食事
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子どもの吐き気がおさまったら、少量ずつ食事を与えましょう。
以下のような、胃の負担を減らした食べ物を意識してください。
・おかゆ
・うどん
・パンがゆ
・じゃがいも
・白身魚
・鶏ささみ
・野菜スープ
・豆腐
・リンゴ
・バナナ
母乳を与える際は、少量を頻繁に与えてください。
子どもが嘔吐するときに避けたい食事
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胃腸への負担を考えると、脂肪分や繊維質の多い物、冷たい食品は避けたほうがよいでしょう。
以下に該当する食品をリストアップします。
・そば
・繊維質が多い野菜(ごぼう、セロリ、れんこん、たけのこ、コーンなど)
・きのこ類
・海藻類
・みかん、梨、柿、いちご
・ドライフルーツ
・ラーメン、スパゲッティ、カレー、グラタン
・ベーコン、ウインナー
・さんま、さば、まぐろ
・魚卵(たらこ、いくらなど)
・油類(ドレッシングなど)
・揚げ物
・ヨーグルト、アイスクリーム
・スナック菓子、炭酸飲料
胃腸が落ち着くまでは、これらの食品は避け、消化しやすい食品を選んでください。
子どもが吐いてしまうときの注意点
子どもが吐いてしまうときの注意点は、以下の通りです。
- 脱水症状にならないように気を付ける
- 症状がひどいときは入浴を避ける
- 下痢を起こすことがある
- 楽な服を着せる
- 顔を横向きにして寝かせる
脱水症状にならないように気を付ける
嘔吐が続くと、脱水症状になることがあります。
ぐったりしている、唇や舌が乾いている、尿が減っているなどの症状がある場合、脱水症状が進んでいるかもしれません。
繰り返しになりますが、適切な水分補給を行ってください。
一度に大量の水分をとらせ、再度嘔吐を引き起こせば逆効果になります。
少量ずつ、頻繁に水分補給を行うことが重要です。
経口補水液で水分補給をおすすめします。
症状がひどいときは入浴を避ける
嘔吐で水分がとれない、症状がひどく元気がない場合は、入浴を控えましょう。
入浴による体力の消耗や、脱水症状を悪化させる可能性があります。
脱水の様子が見られず、症状がひどくなければ、入浴できるでしょう。
入浴をするときは、家族の中で最後に入浴することをおすすめします。
タオルの共有を避けることで、感染症の予防にもつながります。
下痢を起こすことがある
嘔吐のあとに下痢を伴うことはよくあります。
この場合、お尻の皮膚が荒れてしまうケースがあるので、都度洗い流し清潔に保ちましょう。
下痢でも水分が失われるため、適切な水分補給を忘れないようにしましょう。
そして、嘔吐の症状が落ち着いてきたら、消化によい食事を少量ずつとらせてください。
楽な服を着せる
嘔吐の症状があるときは、締め付けの強い服装は避け、楽な服を選びましょう。
衣類が汚れた場合は、臭いにおいを残さないよう、すぐに着替えてください。
汚れても洗いやすい、または着替えやすい服装がおすすめです。
顔を横向きにして寝かせる
寝かせる場合は、嘔吐物が気管に入らないようにするために、顔を横向きにして寝かせてあげましょう。
吐き気が予測できない場合は、体の上部を少し起こした状態で寝かせ、顔を横向きに寝かせるようにしてください。
よくある質問
子どもが嘔吐した際の食事について、よくある質問を紹介します。
- 子どもが嘔吐したら、いつから食事をとっていい?
- 子どもの胃に優しい食べ物は?
- 子どもが吐いたあとの水分補給は?
子どもが嘔吐したら、いつから食事をとっていい?
嘔吐をしてから、1〜2時間ほど時間を開けてから食事をとりましょう。
再度吐いてしまう場合は、水分補給を優先して、症状が落ち着いてから食事をとり始めてください。
子どもの胃に優しい食べ物は?
胃の負担を減らし、消化のよい食べ物は以下の通りです。
・おかゆ
・うどん
・パンがゆ
・じゃがいも
・白身魚
・鶏ささみ
・野菜スープ
・豆腐
・リンゴ
・バナナ
子どもが吐いたあとの水分補給は?
吐いた直後は、水分補給を避け30〜60分程度の時間を空けましょう。
ティースプーンなどで少量ずつ10分程度おきに与え、再度嘔吐がなければ量を増やして水分を与えてください。
まとめ
嘔吐後は1〜2時間は食事を控え、まずは適切な水分補給を心掛けてください。
嘔吐が続くと脱水症状を引き起こす可能性があるため、経口補水液での水分補給がおすすめです。
嘔吐が落ち着いたら、ティースプーンなどで少量の水分を約10分おきにとり始め、再度嘔吐がなければ、徐々に量を増やしてください。
そのあと、胃に負担をかけない食事を少量ずつ与えます。
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監修医師
古東麻悠(ことう・まゆ)
順天堂大学医学部卒業。途上国医療に関心を持ち、学生時代よりアジア・アフリカ各国の保健指導、巡回診療に参画。子どもたちのトータルサポートを目指し、小児科医として働きながらNPO法人very50、NPO法人Ubdobe(現株式会社デジリハ)のメディカルアドバイザーを兼務。現在は都内総合周産期病院にて新生児科医として勤務。一児の母。