日本脳炎ワクチンについて
日本脳炎ワクチンにより、蚊に刺された時にかかることのある重篤な脳炎の予防ができます。
1995年4月2日〜2007年4月1日までに生まれた方で、日本脳炎の予防接種の機会を逃した方は、20歳になるまでの間に定期接種として実施することができます。母子健康手帳で日本脳炎の接種回数をご確認ください。
ワクチンで予防できる疾病
日本脳炎
疾病について/ワクチン接種の効果
日本脳炎とは?
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスにより発生する疾病で、以前は子どもや高齢者に多くみられた病気です。
突然の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、意識障害や麻痺等の神経系の障害を引き起こす病気で、後遺症を残すことや死に至ることもあります。
日本脳炎はウイルスに感染しても症状が現れずに経過する場合がほとんどです。しかし、約100人〜1000人の感染者に1人が脳炎を発症し、発症した場合20~40%が死亡に至る病気です。
<感染ルート>
ヒトからヒトへの感染はなく、ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖した後、そのブタを刺したコガタアカイエカ(水田などに発生する蚊の一種)などがヒトを刺すことによって感染します。
<ワクチン接種の効果>
日本脳炎ワクチンは、接種することで日本脳炎の罹患リスクを減らす効果がある不活化ワクチンです。
ワクチン接種により、日本脳炎の罹患リスクを75~95%減らすことができると報告されています。
参考サイト:厚生労働省ホームページ
ワクチン接種の標準的なスケジュール
接種対象:6ヵ月齢以上6歳未満
<1期接種>
初回接種:3歳~4歳の期間に6~28日までの間隔をおいて2回の接種
追加接種:2回目の接種を行ってから概ね1年を経過した時期に1回の接種
<2期接種>
9歳~10歳までの期間に1回の接種
ワクチンを接種することにより、重篤な疾患の予防ができます。
スケジュール通り進められなくても、ご調整いたしますのでお気軽にご相談ください。
ワクチン接種後の副反応
稀に起こる重い副反応として「アナフィラキシー」があります。接種後30分以内に起こることが多いです。
その他、接種部分に赤みや腫れ・しこりができることがあります。腫れは、回数を重ねる毎に少し増えることもありますが、ほとんどの場合は深刻な問題にはなりません。
稀に腕全体が腫れることがあります。その時はかかりつけ医を受診してください。
各種ワクチン接種後のご注意
・ワクチン接種後30分程度は、医療機関内もしくはすぐ近くでお子さまの様子を観察しましょう。この間に急な副反応(アナフィラキシーなど)が起こることが稀にあります。そのため、時間に余裕がある時の接種が望ましいです。
・ワクチン接種後、当日は運動を控えましょう。
・発熱がなく、普段と変わらない様子であれば、お風呂はいつも通りに入れます。