HPVワクチン(子宮頸がん予防)について
小学校6年~高校1年相当の女の子は、HPVワクチンを公費で受けることができます。
ワクチンを接種する年齢によって、接種の回数や間隔が異なり、半年〜1年の間に決められた回数を接種します。接種には、保護者の方の同意が必要です。

ワクチンで予防できる疾病
HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症
疾病について/ワクチン接種の効果
HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症とは?
HPVは、性経験のある女性の半数以上が生涯で一度は感染すると報告されています。
HPVに感染すると、ウイルスが自然に排除されることが多いですが、感染が長期にわたると、子宮頸がんの発生につながることがあります。
子宮頸がんは、早期に発見されれば比較的治癒しやすいがんとされていますが、進行した場合には治療は難しいとされています。特に近年は、若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
また、HPVは子宮頸がんの他に、中咽頭がん、肛門がんや、尖圭コンジローマなどの疾患にも関与しています。そのため、女性だけではなく男性もワクチンの任意接種が可能です。
<ワクチン接種の効果>
HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。
現在日本において公費で受けられるワクチンの9価ワクチン(シルガード9)は、子宮頸がんをおこしやすい9種類の感染を防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
また、HPVワクチンでがんになる手前の状態(前がん病変)が減るとともに、がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。
参考サイト:厚生労働省ホームページ
当院で採用しているワクチン「シルガード9」
当院では、「シルガード9(9価ワクチン)」を導入しています。
・予防するVPD:90%の子宮頸がん(16、18、31、33、45、52、58型)、尖圭コンジローマ(6型、11型) などのHPV(ヒトパピローマウイルス)感染症
HPVワクチンの接種タイミングについて
HPVワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)への「初めての感染」を防ぐものです。すでにウイルスに感染している場合、その感染を排除する効果(治療効果)はありません。そのため、ウイルスに接触する前に接種を済ませておくことが重要です。
ワクチン接種のスケジュール
接種対象:9歳以上の男女
定期接種(公費)対象:小学校6年生〜高校1年生相当の女性
HPVワクチンは、初めての性交渉の前に接種を完了することが最も効果的です。開始する年齢によって、必要な接種回数が異なります。

ワクチンを接種することにより、重篤な疾患の予防ができます。
スケジュール通り進められなくても、ご調整いたしますのでお気軽にご相談ください。
ワクチン接種後の副反応
ワクチンの接種後には、副反応が起こる可能性があります。多くは一時的なもので、数日以内に自然に治まります。
・主な副反応: 接種部位の痛み、腫れ、赤み、倦怠感など。
よくあるご質問 (Q&A)
Q. すでに性交渉の経験がある場合は意味がありませんか?
A. いいえ、意味があります。すでに感染している型に対しての効果は期待できませんが、まだ感染していない他の型に対しては、シルガード9が持つ高い予防効果を十分に発揮できます。
Q. 男の子でも受けたほうがいいですか?
A. HPVは男性のがん(中咽頭がん、肛門がんなど)の原因にもなります。現在、男性への接種は任意接種(自費)となりますが、自治体によっては公費で受けられる場合があります。渋谷区では、小学校6年生から高校1年生相当の男の子も公費で受けることができます。ご希望の場合は、お気軽にご相談ください。
持ち物
診察券
マイナンバー兼
健康保険証
母子手帳
医療証
予防接種
予診票兼接種票
(定期接種)
当日の服装
肩に近い部分に注射をするため、袖をまくりやすい、または肩を出しやすい服装(半袖やノースリーブの上に羽織れるものなど)でお越しください。