水痘ワクチンについて
水痘ワクチンにより、いわゆる「みずぼうそう」の予防ができます。
生後12か月〜生後36か月に至るまでの間(1歳の誕生日の前日〜3歳の誕生日の前日まで)にある方が対象です。
ワクチンで予防できる疾病
水痘(みずぼうそう)
疾病について/ワクチン接種の効果
水痘とは?
水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことです。
水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスに初めて感染することでおこる病気です。
発疹の発現する前から発熱が認められます。
<典型的な症例>
① 赤い発疹紅斑(皮膚の表面が赤くなること)
↓
② 水疱(水ぶくれ)
↓
③ 膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)
↓
④ 痂皮化(かさぶたになること)
順に変化し、皮疹がすべて痂皮化するまで7〜10日程度かかります。
水痘は主に小児の病気で、9歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。小児における重症化は、熱性痙攣、肺炎、気管支炎等の合併症によるものです。成人での水痘も稀にみられますが、成人に水痘が発症した場合、水痘そのものが重症化するリスクが高いと言われています。
<感染ルート>
飛感染力はとても強く、空気感染・飛沫感染・接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。
<ワクチン接種の効果>
1回の水痘ワクチン接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。
参考サイト:厚生労働省ホームページ
ワクチン接種のスケジュール
対象:水痘にかかったことのない生後12か月~36か月未満のお子さん
水痘にかかったことのある方は、水痘に対する免疫を獲得していると考えられ、基本的には水痘の定期接種の対象外となります。
接種回数:2回
初回の接種は、標準的には生後12か月〜15か月までの間で行います。
2回目の接種は、1回目の接種から3か月以上経過してから行いますが、標準的には1回目接種後6か月〜12か月まで経過した時期に行うこととなっています。
ワクチンを接種することで、自然感染よりも軽い症状ですみ、水疱の痕も残りにくくなります。
スケジュール通り進められなくても、ご調整いたしますのでお気軽にご相談ください。
ワクチン接種後の副反応
稀に報告される重い副反応としては、アナフィラキシー様症状、急性血小板減少性紫斑病等があります。アナフィラキシーは、接種後30分以内に起こることが多いです。
その他、一定の頻度でみられるとして報告されている副反応
・過敏症:接種直後から翌日に発疹、蕁麻疹、紅斑、そう痒、発熱等があらわれることがあります。
・全身症状:発熱、発疹がみられることがあります。一過性で通常、数日中に消失するとされています。
・局所症状:発赤、腫脹、硬結等があらわれることがあります。
各種ワクチン接種後のご注意
・ワクチン接種後30分程度は、医療機関内もしくはすぐ近くでお子さまの様子を観察しましょう。この間に急な副反応(アナフィラキシーなど)が起こることが稀にあります。そのため、時間に余裕がある時の接種が望ましいです。
・ワクチン接種後、当日は運動を控えましょう。
・発熱がなく、普段と変わらない様子であれば、お風呂はいつも通りに入れます。