2023.09.29

6・7か月健診とは?|6・7か月児健康診査のチェック内容や準備すべきもの

「6・7か月健診ではどんなことを検査するの?」
「どんな服装がいいの?」

乳幼児健診の前は、さまざまな不安があるでしょう。

本記事では、「6・7か月児健康診断」について解説します。6・7か月児健康診断の検査内容や必要な準備をわかりやすく紹介するので、参考にしてください。

目次

乳幼児健診(乳幼児健康診査)とは?|目的や実施時期

乳幼児健診は、正式には「乳幼児健康検査」といいます。

子どもの健康状態を確認し、問題を早期に発見するのが目的で、母子健康法では「1歳6か月児健康診査」および「3歳児健康診査」の2回が定められています。

ほかにも任意の健診があり、以下の表のように、発達段階に応じた健診が自治体や医療機関によって実施されています。

実施時期

法的義務

1か月

任意

3~4か月

任意`

6~7か月

任意

9~10か月

任意

1歳6か月

法的義務

3歳

法的義務

6・7か月健診とは?|費用や実施場所

6・7か月健診の概要を説明します。

6・7か月健診の目的

6・7か月健診の主な目的は、赤ちゃんの成長と発達を確認し、早期に問題を見つけることです。

この時期には、首のすわりや寝返り、お座りなどができる赤ちゃんも多くなるため、発達の進行状態をチェックします。

他にも、離乳食の進み具合や歯の生え具合の確認、母子関係や家族関係のチェックも行われます。

育児の悩みや疑問を相談する機会でもあるため、子育てに関する不安を解消する場としても活用できるでしょう。

6・7か月健診にかかる費用はいくら?

6・7か月健診は法的な義務はないので、費用は自治体や医療機関によって違います。

多くの自治体では、無料で6・7か月健診を実施しています。

具体的な費用は、お住まいの自治体のホームページを確認したり、直接医療機関に問い合わせたりして確認しましょう。

6・7か月健診はどこで行われる?

6・7か月健診は、自治体や医療機関により実施場所が異なります。

一部の自治体では集団健診が行われ、指定の日付に地域の公共施設や保健センターなどで実施されます。

一方、個別健診は、指定された医療機関で受診します。

具体的な実施場所は、お住まいの自治体のホームページを確認するか、直接医療機関に問い合わせてください。

6・7か月健診の内容

6・7か月健診では、以下のような項目がチェックされます。

体重・身長の測定

赤ちゃんが問題なく大きくなっているかを確認します

首のすわり方や寝返り、お座り

この時期の発達段階に応じた動作ができているかをチェックします

ハンカチテスト

顔に被せたハンカチを手で払いのけられるかを確認して、精神運動発達の度合いを評価します

育児の悩み

育児に関する疑問や悩みを専門家に相談できます

普段の生活

ミルク・離乳食の量や進み具合、睡眠や排泄の状況など、日常生活の様子を聞かれます

これらの項目は一般的なもので、具体的な内容は自治体や医療機関により異なります。

6・7か月健診を受けるまでの流れ

6・7か月健診を受けるまでの流れは、地域によって異なります。

一般的には、自治体から健診の案内が送られて来ることが多いようです。

集団健診の場合は他の親子と一緒に、個別健診の場合は、指定されたなかから自分で医療機関を選びます。

具体的な流れは、お住まいの自治体のホームページを確認するか、直接医療機関に問い合わせましょう。

6・7か月健診に持って行くもの

一般的に、6・7か月健診に必要となるものを、以下のリストにあげました。

時間がかかることも考えて、授乳用品やオムツ、おしゃぶりなども用意しておきましょう。

受診表

自宅へ送付があった場合、健診を受けるために必要です

母子健康手帳

健診の記録をつけるために必要です

健康保険証

医療機関で処置を受ける場合があります

タオル

体温測定や身体を拭くために使います

おむつ

必要に応じて数枚持って行きましょう

おしゃぶりやおもちゃ

赤ちゃんを落ち着かせるために役立ちます 普段使い慣れたものを持っていきましょう

授乳用の布

授乳の際に使います

ミルクや哺乳瓶

ミルクを飲む赤ちゃんのために持って行きましょう

6・7か月健診に適した服装

6・7か月健診には、赤ちゃんが快適に過ごせるような服装が適しています。

具体的には、以下の点を考慮するとよいでしょう。

着脱が簡単なもの

健診では赤ちゃんの体を直接見ることがあるので、着脱が簡単な服装が便利です。前開きのボタンやファスナーがついた開閉が簡単なものがおすすめです。

温度調節がしやすいもの

室内と室外の温度差に対応できるよう、レイヤードスタイル(重ね着)が適しています。待ち時間に赤ちゃんが寒くならないよう、ブランケットも持って行くとよいでしょう。

汚れても大丈夫なもの

健診中にオムツが漏れたり、吐き戻したりすることもあるため、汚れても大丈夫な服装にしましょう。着替えも1セット用意しましょう。

6・7か月健診に関するよくある質問

6・7か月健診に関するよくある質問をまとめました。

6・7か月健診の育児相談ではどのようなことを相談している方が多いですか?

6・7ヶ月健診は、以下のような相談をする方が多いです。

  • 離乳食への移行の方法やタイミング
  • ミルクの頻度が適切か
  • 子どもの睡眠時間が足りているか
  • 肌のトラブルや体調不良の改善方法

赤ちゃんに関する心配事であれば、なんでも相談できます。その場になるとわからなくなる方が多いので、あらかじめメモしておけば安心です。

居住地の自治体では6・7か月健診が実施されません。受けなくても良いでしょうか?

法的には強制ではありませんが、赤ちゃんの成長や健康状態を確認するために受けることをおすすめします。かかりつけの小児科に相談すれば対応してくれるはずです。

6・7か月健診の所要時間はどれくらいですか?

所要時間は自治体や医療機関によりますが、一般的には1〜2時間程度です。

6・7か月健診に行くまでに家庭でしておいた方が良いことはありますか?

6・7ヶ月検診に行く前には、以下のような点を確認しておきましょう。

  • 赤ちゃんの様子や発達状況に注意して心配事がないか確認しておく
  • 相談したいことや気になることをメモしておく

6・7か月健診で何か厳しい注意を受けることはありますか?

健診は赤ちゃんの健康状態や発達を確認するためのもので、基本的には厳しい注意を受けることはありません。

過度に心配せずに受診しましょう。ただし、感染症の指導や、何か異常が見つかった場合は、医師からアドバイスを受けることがありますので、参考にしてください。

居住地域での案内に従い6・7か月健診を積極的に受けましょう

乳幼児健診は、赤ちゃんの健康状態をチェックし、早期に問題を発見するために非常に重要な検査です。6・7か月健診は法的には義務ではありませんが、子どもの成長や発達を把握するために、受けておきましょう。

6・7か月健診では、離乳食の進み具合や歯の生え方、皮膚の異常や呼吸の様子などのチェックだけでなく、育児に関する相談も可能です。

費用は自治体や医療機関によって異なりますが、多くの自治体では無料で提供されています。貴重な相談の機会ですので、ぜひ、6・7か月健診を受けましょう。

監修医師

古東麻悠(ことう・まゆ)

順天堂大学医学部卒業。途上国医療に関心を持ち、学生時代よりアジア・アフリカ各国の保健指導、巡回診療に参画。子どもたちのトータルサポートを目指し、小児科医として働きながらNPO法人very50、NPO法人Ubdobe(現株式会社デジリハ)のメディカルアドバイザーを兼務。現在は都内総合周産期病院にて新生児科医として勤務。一児の母。