おたふくかぜワクチンについて
おたふくかぜワクチンは任意接種です。
公費助成をしている自治体もありますので、住民票のある自治体(市区町村)にお問い合わせください。
ワクチンで予防できる疾病
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)
疾病について/ワクチン接種の効果
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)とは?
おたふくかぜは、ムンプスウイルスによる感染症です。
両側または片側の耳下腺(耳の後ろ)が腫れ、あごのあたりの痛みや発熱を伴い、顔が下膨れしたように見えます。
髄膜炎、脳炎、膵炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴などの合併症を発症することがあります。
おたふくかぜが原因で起こるムンプス難聴は、永続的な障害となることがあります。
また、ウイルスに感染しても症状が現れずに経過する場合(不顕性感染)があり、発症者の隔離では流行を阻止することができません。
<感染ルート>
ムンプスウイルスの飛沫感染(感染者のくしゃみや会話時に受ける唾などのしぶきを吸う)によって感染します。
<ワクチン接種の効果>
おたふくかぜワクチン接種を定期接種(1回)している国では、おたふくかぜの発症者数は88%減少し、定期接種(2回)している国では99%減少しています。
また、ムンプス難聴はワクチンで予防できる唯一の難聴と言われます。
ワクチン接種のスケジュール
おたふくかぜワクチン任意接種の回数:2回
<1回目>
1歳を過ぎたら早めに接種しましょう(推奨期間は1歳0ヵ月~3ヵ月)
<2回目>
小学校入学前の1年間
ワクチンを接種することにより、重篤な疾患の予防ができます。
スケジュール通り進められなくても、ご調整いたしますのでお気軽にご相談ください。
ワクチン接種後の副反応
稀に起こる重い副反応として「アナフィラキシー」があります。接種後30分以内に起こることが多いです。
接種後10〜14日後に微熱が出たり、耳の下、頬の後ろ、顎の下などが晴れる場合がありますが自然に治ります。
また、無菌性髄膜炎が、40,000接種あたり1人程度発生するとされていますが、おたふくかぜに感染した場合と比較してその頻度は低く、症状の程度もほとんどは軽いです。
その他、接種部分に赤みや腫れ・しこりができることがあります。腫れは、回数を重ねる毎に少し増えることもありますが、ほとんどの場合は深刻な問題にはなりません。
稀に腕全体が腫れることがあります。その時はかかりつけ医を受診してください。
各種ワクチン接種後のご注意
・ワクチン接種後30分程度は、医療機関内もしくはすぐ近くでお子さまの様子を観察しましょう。この間に急な副反応(アナフィラキシーなど)が起こることが稀にあります。そのため、時間に余裕がある時の接種が望ましいです。
・ワクチン接種後、当日は運動を控えましょう。
・発熱がなく、普段と変わらない様子であれば、お風呂はいつも通りに入れます。